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インフルエンザ 7月の推計患者数は約11万人 コロナ前の11倍 今年は季節関係なく

公開日時 2023/09/05 04:51
2022/2023シーズンのインフルエンザの流行が7月も収まらず、同月の経口インフルエンザ治療薬の推計処方患者数が約11.3万人にのぼることがわかった。6月は推計約9.1万人だったことから、7月は前月比で約2万人増加した。インフルエンザは例年、7月、8月は1年で患者数が最も少ない月となるが、今年7月は前月よりもむしろ増加し、高止まりしている状況だった。この調査・分析を実施したインテージリアルワールド社は、「(インフルエンザは)秋から冬にかけて患者数が増加し初夏に落ち着くが、今年は季節に関係なく感染する患者が一定数いる」とコメントしている。

今回の分析結果は、医療情報分析サービスを手掛けるインテージリアルワールドが独自に運用する統合医療データベース「Cross Fact」のデータを基にまとめたもの。分析対象の抗インフルエンザ薬は、院外調剤薬局で調剤可能なオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビルとなる。

◎九州・沖縄地方に患者集中 特に鹿児島県に多く

コロナ禍前3年(17年~19年)の7月の経口インフルエンザ治療薬の平均処方患者数は約1万人だった。23年7月は、コロナ禍前と比べ、約11倍の患者がいることになる。

流行エリアの分析結果を見てみると、7月は患者の半数以上が九州・沖縄地方に集中していた。全国的に患者数は高止まりしているが、九州・沖縄地方は6月、7月と患者数は増え続けている状況だ。九州・沖縄地方で最も患者数が多いのは鹿児島県で、全国の約4分の1を占めている。

年代別の分析では、7月は10歳未満39%、10代27%となり、20歳未満が全体の7割弱を占めた。同社は、「23年はヘルパンギーナやRSウイルスなど様々な感染症が小児を中心に流行しており、本来であれば収束を迎えているはずのインフルエンザも小児中心に流行が続いているようだ」としている。
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