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Oncologist Fact Report 専門医の情報収集は企業主催セミナーと医療系サイト MR/MSLはがん種に差

公開日時 2023/09/19 04:52
Medical Tribuneがまとめた「Oncologist Fact Report」(2022年実施)によると、専門医による医薬品情報の収集は、企業セミナーと医療系サイトの使用割合が高く、特に医療系サイトは胃がん66%、肝細胞がん64%、肺がん61%に上っていることが分かった。一方、MR/MSLとの面談は、乳がん54%、血液がん55%と比較的高かったが、胃がんは38%、肝細胞がんは34%にとどまった。企業別にMR/MSLの情報提供活動を評価したところ、中外製薬がMRでは乳がん、肺がんで第1位、MSLでも乳がん、肺がん、血液がんで第1位と、総じて評価が高く、今回調査した5つのがん種(乳がん、胃がん、肝細胞がん、肺がん、血液がん)の平均でみてトップに輝いた。

調査は、がん専門医における診療および情報収集の実態を調べる目的で、Medical Tribuneウェブの医師会員を対象としたもの。米国の経営コンサルタントであるジェフリー・A・ムーア氏が提唱する「キャズム理論」を用いて医師の処方薬に関する行動特性を分析した。

乳がん、胃がん、肝細胞がん、肺がん、血液がんの5がん種について、専門医ごとに情報収集経路に違いがあるかを見たところ、いずれも企業セミナーと医療系サイトを使用していると回答した割合が多く、特に医療系サイトは胃がんで66%、肝細胞がんで64%、肺がんで61%に上った。MR/MSLとの面談については、乳がんで54%、血液がんで55%と比較的多かったものの、胃がんでは38%、肝細胞がんでは34%にとどまった。他のがん種に見られない特徴として、血液がんでは文献の割合が79%と多かった。

一方で、アーリーマジョリティ(前期追随者)、レイトマジョリティ(後期追随者)では傾向が異なっていることも分かった。胃がん、肝細胞がん、肺がんは医療系サイトが企業セミナーを上回っている。さらにラガード(遅滞者)では、いずれのがん種においても、企業セミナーより医療系サイトの割合は多かった。処方の決め手となった情報収集経路をがん種別に見ると、レイトマジョリティの肝細胞がん、肺がんで同僚医師と回答した割合が他のがん種に比べ著しく多かった。

◎中外製薬 MRは乳がん、肺がんで、MSLは乳がん、肺がん、血液がんでそれぞれトップ 

各製薬企業のMR/MSLの情報提供活動に対する評価(接触度と満足度の組み合わせで算出)をがん種別に見たところ、中外製薬がMRは乳がん、肺がんで第1位。MSLは乳がん、肺がん、血液がんで第1位と、総じて評価が高く、5がん種合算の平均でも第1位であった。さらに、MR/MSLの情報提供内容に対する評価を見ると、アストラゼネカのMRに対する肺がん専門医の評価が他のがん種に比べ高い傾向にあった。
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