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武見厚労相 能登地震直後からの卸社員の活動に謝意 速やかな医薬品供給で「医療体制の確保に大変尽力」

公開日時 2024/02/02 04:50
武見敬三厚生労働相は2月1日、東京都内で開かれた日本医薬品卸売業連合会(卸連)と日本薬業政治連盟主催の叙勲・褒章・厚生労働大臣表彰受賞記念・懇親会であいさつした。能登半島地震の発災直後から、現地の医薬品卸の社員が自身も被災しているにもかかわらず石川県などと連携して医薬品の流通体制確保に努めてくれたとした上で、「県内の医療機関や薬局に速やかに医薬品の供給を行い、被災エリアにおける医療体制の確保に大変な尽力をいただいた」と謝意を述べた。

また、災害関連死を1人でも少なくすることや、被災者が再び故郷で人生を健康に過ごしてもらうための能登半島の復旧・復興には、「皆さまによる継続した支援が不可欠」とも強調した。

◎内資系企業の創薬力強化に意欲

武見厚労相は2024年の医薬品関係の政策課題として、医薬品の供給不足問題とともに、内資系製薬企業の創薬力強化を挙げた。内資系企業の創薬基盤が外資系企業と比べて「相対的に弱体化している」との認識を示した上で、「いかにして、これを再構築していくかという大変大きな課題を抱えている」と指摘した。そして、「我が国で引き続き世界最先端の医薬品の開発ができ、医薬品卸の協力を得て適切に各医療機関に供給することで、レベルの高い臨床サービスを我が国で提供できるようにしたい」と意欲を語り、「引き続き支援と協力をお願いしたい」と述べた。

◎卸連・宮田会長 北陸エリアの加盟企業社員に「大変な誇りと、心からの敬意を表したい」

卸連の宮田浩美会長は主催者あいさつに立ち、北陸エリアの卸連加盟企業の社員が自身も被災しているにもかかわらず地震発生直後から被災状況の確認や復旧対応を開始したことで、「1月4日にはほぼ医薬品を流通できる体制を整えていただいた」と紹介した。必要な医薬品の緊急配送を行うとともに、今なお道路状況が悪い中でも安定供給に尽力していることに、「大変な誇りと、心からの敬意を表したい」と述べた。

医薬品卸の使命は平時、有事を問わず、人々の命と健康を支える医薬品を安定供給することだと強調。その上で、「引き続き各会員企業とともに被災状況を踏まえつつ、医薬品の安定供給に努めるとともに、被災地の復旧・復興支援に向けてできる限りの力を尽くしていく」と決意を語った。

◎「今こそ、真に実効性のある『流通改善』に邁進したい」

24年に改訂が予定されている流通改善ガイドラインに関しては、「これまでの状況を変えていく一丁目一番地」との認識を示し、「環境が整い、私たちにとっては待ったなしの状況となった。今こそ、真に実効性のある『流通改善』に邁進したい」と改めて表明した。そして、「流通改善をやり上げることが医薬品の安定供給につながるものと確信している」と強調。流通改善には製薬企業、医療機関、保険薬局、医薬品卸など流通当事者同士の相互理解が必要だとの認識を示し、「互いに共感し、納得して行動に移す。改善に向けて共に歩んでまいりたい」と呼びかけた。
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