製薬企業向けエンゲージメントSaaSを提供するシャペロン（阪本怜代表取締役CEO）は4月９日、最新の生成ＡＩ技術を活用したコンプライアンスチェックサービスの提供を開始したと発表した。医療従事者とのコミュニケーションにおいて、製薬企業側から発するメッセージのコンプライアンスチェックを、製薬業界のドメイン知識と最先端のＡＩ技術を組み合わせて行うというもの。コンプライアンス担当者のチェックに費やす時間を大幅に削減する。

シャペロン社は2017年創業のスタートアップ企業。製薬業界の働き方改革とデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）の実現に向けて、イノベーティブなソリューションの開発を行っている。同社によると、ＡＩを活用したコンプライアンスチェックサービスは、「約99%の精度でリスク判定が可能」で、モニタリング対象のメッセージ数を98%以上削減することができたという。これによりコンプライアンス担当者のチェック時間を大幅に削減し、より高度な業務に注力できるようになるほか、チェックの品質を標準化することで、担当者の個人差によるばらつきを解消し、一貫したコンプライアンス管理を実現できると強調している。

◎ＭＲの活動記録までカバー「より包括的なコンプライアンス管理の実現を目指したい」

今後の展望について同社は、「モニタリング対象を拡大し、添付ファイル含むOutlook/Gmail等のメーラーや、ＭＲの日々の活動が記録されているコールレポートまでカバーすることで、より包括的なコンプライアンス管理の実現を目指したい」としている。さらに、メール文面の自動モニタリングを実現するため、同社のShaperon Emailとの連携についても検討する方針だ。