米メルクが、COX-2阻害薬バイオックスの約190の訴訟に対し、8000万ドルを支払うことで合意したことが分かった。これまで個人に対する支払いしか行われていなかったが、今回は保険会社など第三者機関への支払いも含まれている。費用は、第2四半期に計上という。8月4日付のScrip誌が報じた。
バイオックスは、COX-2阻害薬として期待されていたが、心不全や脳卒中を引き起こすことが指摘され、回収されている。この和解金として、すでにメルクは、バイオックスを使用していた人などに対し、07年に4850万ドルを支払っている。しかし、第三者機関による訴訟はこの中に含まれていなかった。バイオックスをめぐる18の訴訟は、現在も進行中という。