H1

24年3月号『外資系MRと内資系MRの違いって?』から思うこと

エディタV2

こちらのコーナーでは、ミクス本誌の記事から人事担当者の目線で気になった記事を主にキャリア開発の視点から読み解いていきます。
製薬業界に関するニュースが日々飛び交うなかで皆さまのキャリア構築の一つの視点として読んでいただけますと幸いです。

初回となる今回は、3月号の『外資系MRと内資系MRの違いって?』にフォーカスを当てていきたいと思います。

環境変化から見えてくるはたらき方の未来像
今回の「自身を取り巻く環境変化」の調査結果で目立っているのは、「支店や営業所など、営業拠点が見直された」 及び、「早期退職者の募集が行われた」の2点に対する外資系企業の社員の高い数値で、いずれの項目も75%以上の方がその変化を実感されています。これらの変化の背景にはオンライン面談の普及があると考えられますが、今後、以前のように対面面会が主体の状況に戻ることは考えにくいので、変化を感じる人の割合は高止まりすることが予想されます。

ところで、厚生労働省のホームページに掲載されている『働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために』というテーマのレポートでは、「今後は時間や空間に縛られないはたらき方によりシフトしていく」ということや、「企業組織が人を抱え込む正社員というスタイルは変化する」ということが明確に指摘されています。まさに今回の調査結果と一致する内容となっており、一見すると厳しい世の中になってきたと理解できそうですが、実は、❝会社が労働者のはたらき方を規定する時代❞ から ❝働き手が企業組織を適切な形に変えていく❞ と理解することもできる内容になっています。もちろん、そのように理解するためには、働き手がより能動的キャリア開発を行う姿勢が必要になってきます。
はたらき方の変化はキャリア構築に影響を与える
先述のレポートでは、はたらき方がより自由で柔軟になっていくことで企業組織の形態も変化し、はたらき手がはたらくスタイルを選ぶようになると記されていますが、それは即ち、はたらく人と企業との新たな関係が形成されることを意味しています。実際、社員の副業を許可している企業やフリーランスとして企業と渡り合う人が増えてきていることはその証左とも言えます。

こうした傾向が強くなってくると、はたらき手にはますます専門性が強く求められるようになります。会社という傘のもとで与えられた仕事をこなすという機会が減少し、自身の活躍の場を自ら探すことが当たり前になってくることがその理由ですが、言い換えると、どのような専門性を身につけてどのようなチャンスを得るかということに自分自身で責任を負う時代になっていくということになります。

ここ数年、どの会社の人事部門も「自分のキャリアに責任を持ってください」ということを社員に発信しています。はたらく人と企業との新たな関係が変化することを踏まえてこのメッセージを読み解くと、それは単に❝社内のどの部門に異動したいか❞ を考えてくださいと言っているのではなく、❝どこでも通用する専門性をどのような経験を通して磨いていくのか❞ ということまで考えてくださいと伝えているということが分かってきます。


<ミクス本誌3月号:数年間に起きた自身を取り巻く環境変化>
 

<厚生労働省:『働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために』>
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000133449.pdf

新規会員登録(無料)へ

会員登録をするとイベント情報や非公開求人情報など会員限定情報をご案内いたします。

【全】fotter

株式会社ミクス(MIX, Inc)

東京都千代田区内神田2-15-2 内神田DNKビル8階
厚生労働大臣許可 13-ユ-313592

業務提携:ブライトゲート株式会社

【全】copyright