ノバルティス MS治療薬Gilenya 高薬価も患者支援で対応
公開日時 2010/10/21 04:00
ノバルティスのMS(多発性硬化症)治療薬Gilenya(fingomolid)は、高薬価だが、患者には、開始時には無料にするなど患者支援策を充実させ、同剤の普及に努める考えだ。
同剤は米国では10月4日発売された。ノバルティスは、同剤の臨床試験での良好な成績、同治療薬唯一の経口剤というポジションなどを背景に、月平均卸価格を他のMS治療薬よりも11%-31%高い3689ドルという価格設定をしたが、新規処方では「スターター」として無料提供、医師にはサンプルの無料提供、無保険者には無料、連邦政府の貧困レベルよりも5倍の収入以下の患者には無料、民間保険加入者で一定の自己負担患者では負担の軽減など患者支援プログラムを展開、患者によるアクセスを容易にする。
ノバルティスは、Gilenyaの価格は患者に提供している価値、科学的イノベーション、臨床試験への投資を反映したものと説明している。上記のような患者支援プログラムは、EMDセローノがRebif(インターフェロンβ‐1a)で、バイオジェンIdecがAvonexで行っている。
(The Pink Sheet 10月11日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから