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FDA諮問委  ダルベポエチンにCKD患者の制限勧告せず

公開日時 2010/10/22 04:00

 米FDA(食品医薬品局)心血管・腎臓薬諮問委員会(CRDAC)は10月18日、米・アムジェンの赤血球造血刺激因子(ESA)製剤のダルベポエチン(製品名:Aranesp)をヘモグロビン値9g/dL以下の腎透析を施行していない慢性腎疾患患者(CKD)の貧血に限定するべきとの勧告を9対5(棄権3)の投票で否決した。


9g/dL以下の患者では輸血のリスクが生じる。そのため、同剤を含むESAの現行ラベルでは、専門医に対して、ヘモグロビン値10~12g/dLを目標に投与することを求めている。


同剤の使用環境が厳しくなっている背景には、Aranespと同社のEpogen、ジョンソン・エンド・ジョンソンのProcritのラベルで、2007年以降心血管イベントリスクについて黒枠警告が記載された。昨年には、同社が実施した「TREAT」試験の結果を踏まえ、脳卒中の発症リスクについて追記されている。


今回の諮問委の決定は、化学療法受療中がん患者(貧血)への使用制限や保険償還での制限などで同剤の売上減を余儀なくされているアムジェンにとっては朗報だ。諮問委の多数の委員はFDAに、同剤の投与に際し、アムジェンが患者から同意書を取ることを求めている。同社は、腎透析を施行していないCKD患者についての使用の明確化を図るためにFDAとの協議を継続したいとしている。


(The Pink Sheet Daily  10月18日号より)  FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから

 

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