Tevaが大型買収を模索 15年の売上高310億ドル達成に向け
公開日時 2011/02/16 04:01
今期売上高161億ドルだったTeva Pharmaceutical Industriesは、15年に売上高310億ドルの達成に向け、大型買収を検討している。
同社の最高財務責任者(CFO)の Eyal Desheh氏は、ブルームバーグに対して「我々は数多くの買収ターゲットを探している」と語るとともに、同社が昨年ドイツで第2位のRatiopharmを約49億ドルで買収したことに関連して、同程度規模の買収を検討していることも明らかにした。
2015年までに総売上高300億ドルという目標については、10年1月に明らかにしたもので、同社では当時の売上高とこの目標の差額については、3分の2は自社品の売上高成長、残る3分の1は買収で達成するとしていた。
しかし、同社の主力品である多発性硬化症治療薬・コパキソンが、新規治療薬の登場や他社との競合により苦戦を強いられており、その一方で同社の見込みでは自社のキャッシュと金融機関からの借入などで今後5年間で300億ドル程度の資金調達が可能としている。このため今後は買収により軸足を置いた規模拡大を目指すものと見られている。
また、同社はこれまで総売上高の9割弱は欧米市場で獲得しており、今後は新興市場などでのプレゼンス強化も図っていく方針。実際、これまでプレゼンスの低かった南米での事業強化も目指し、2011年に入って南米ペルーのジェネリックメーカー・Corporacion Infarmasa社を買収(金額は非公表)するなど、買収を通じたシェア獲得速度を加速させている。