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エーザイ・10年度決算 パリエット 国内後発品参入も売上2桁増達成

公開日時 2011/05/16 04:00

エーザイが5月13日に発表した2011年3月期(10年度)連結業績をみると、国内で昨年11月に特許切れを迎えたPPIパリエットの売上が後発品の影響を感じさせず2桁増を達成し、国内医薬品事業の増収増益に寄与した。米国では、主力のアルツハイマー型認知症治療剤アリセプトの物質特許切れを受けて売上2桁減となる一方、ファイザーに対する提携費用が減少。さらに前期に発生したAkaRx社買収によるインプロセス研究開発費がなくなったため、全体の業績が減収2桁増益となった。

国内の状況をみると、主力のアルツハイマー型認知症治療剤アリセプトの売上が前年度比12.8%増、PPIパリエットが11.9%増と好調に推移し、国内医薬品事業の業績は、売上高3503億5500万円(前年度比=以下同、8.7%増)、営業利益1450億900万円(8.7%増)と増収増益になった。

一方、米国では、アリセプトが21.2%減、アシフェックス(日本名パリエット)が19.0%減と、それぞれ振るわなかった。なお全世界売上は、アリセプト10.1%減、パリエット/アシフェックス7.5%減だった。

アリセプト11年度全世界売上 1000億円の減収見込む 米特許切れなどで

12年3月期の通期業績予想は、米国でアリセプトの物質特許切れの影響などで、減収を見込む。アリセプトの全世界売上は、10年度2904億円から11年度は1875億円まで約1000億円の減少を見込む。国内では6月に物質特許切れを迎えるも、通期で売上高8.1%増の1140億円との見通しを示した。同社は、「競合品や後発品の発売も検討した上での数値」とした。さらに、国内で認知症患者の増加を見込むほか、競合品の参入で低い認知度を高めることができるとし、達成可能とみている。

【10年度連結業績(前年同期比)11年度通期予想(前年同期比)】
売上高7689億1400万円(4.3%減)7000億円(9.0%減)
営業利益1131億1700万円(30.9%増)1090億円(3.6%減)
経常利益1052億500万円(32.0%増)1040億円(1.1%減)
純利益673億9400万円(67.1%増)695億円(3.1%増)

【10年度グローバル製品売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
アリセプト2904(3228)1875
パリエット1369(1480)1325

【10年度国内売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
アリセプト1055(936)1140
パリエット602(538)620
メチコバール304(313)300
セルベックス114(142)105
アクトネル115(108)125
ヒュミラ133(66)220
ワーファリン96(87)100
ミオナール66(75)未公表
イオメロン67(70)未公表

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