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ノバルティス 2011年通期業績は前年比16%増収、11%減益

公開日時 2012/01/27 04:00

ノバルティスは1月25日、2011年通期業績を発表した。売上高585億6600万ドル(前年同期比16%増、ドルベース)、純利益92億4500万ドル(同7%減)の増収減益となった。1株当たりの純利益は3.83ドル(同11%減)。
増収要因として最大は、2011年4月に買収が完了したアルコン事業の売上高。これのみで前期比の絶対額で55億1200万ドルの売上増となり、アルコン買収分を除いた実質増収は4.8%増となる。


一方、減益に関しては、為替差損やアルコン買収やリストラ関連費用、各種開発品目の中断などによる損失額合計が前期よりはらんだことが影響した。


事業部門別売上高は医療用医薬品事業325億800万ドル(同7%増)、サンド事業94億7300万ドル(同10%増)、ワクチン・診断事業19億9600万ドル(同32%減)、コンシュ-マーヘルス事業46億3100万ドル(同6.0%増)、アルコン事業99億5800万ドル。


医療用医薬品の製品別では、同社トップのアンジオテンシン受容体拮抗薬・ディオバン(一般名・バルサルタン)がヨーロッパでの特許失効の影響を受けて前期比6%減の56億6500万ドル、欧州、米国ともに特許が失効したアロマターゼ阻害薬・フェマーラ(一般名・レトロゾール)が前期比34%減の9億1100万ドルとなったものの、抗がん剤・グリベック(一般名・イマチニブメシル酸塩)が前期比9%増の46億5900万ドル、滲出型加齢黄斑変性治療薬・ルセンティス(一般名・ラニビズマブ)が前期比34%の20億5000万ドルとなったことなどにより増収を確保した形だ。 なお、ワクチン・診断事業は大幅減収となったが、これは2010年にあった新型インフルエンザワクチン需要が2011年には激減したことが原因。


◎ディオバン、フェマーラなどの特許失効に伴う売上減は26億ドル


今後、2012年中に米国で特許失効となるディオバンの売上減が業績に大きく影響を与えることになるが、同社ではディオバン、フェマーラなどの特許失効に伴う売上高減について2012年通期で26億ドルと見込んでいるほか、直接的レニン阻害薬・ラジレス/テクターナ(一般名・アリスキレンフマル酸塩)の一部試験中止を受けた販売減なども見込まれるとしているが、その他の製品での売上伸長により、2012年通期の売上高は2011年水準は確保できるとしている。ただ、利益についてはマージン低下などにより2011年実績をやや下回るとの見通しを示している。
 

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