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米・08年処方薬トップ50 処方せん枚数トップ5はGE

公開日時 2009/10/30 04:00
米国退職者協会(AARP)は2008年中に一番多く処方された医薬品トップ50に関するコラムをまとめた(AARP Bulletin, Qctober2009)。
処方せん数(対人口100万人)の多い順に50位まで掲げたリストのトップは鎮痛剤のHydrocodone、2位は降圧剤のLisinopril、3位は抗コレステロール薬のSimvastatin、4位はLevothyroxine、5位は抗生剤のAmoxicillinだった。発行された処方せんの枚数はそれぞれ人口100万人に対して年間で121.3枚、69.8枚、60.2枚、58.6枚、52.1枚。薬局での推計売上総額はそれぞれ$1.78billion、$686million、$1.45billion、$546milliom、$439milliomとなった。
 
トップ50の医薬品を売上総額順に並べ替えると、1位は抗コレステロール薬のLiptor(処方せん枚数では第7位)、2位は潰瘍治療薬のNexium(処方せん枚数では第18位)、3位は血栓治療薬のPlavix(処方せん枚数では第23位)、4位は喘息治療薬のAdvair(処方せん枚数では第41位)、5位は血栓治療薬のPravacid(処方せん枚数では第40位)。それぞれの売上総額は$5.88billion、$4.79billion、$3.80billion、$3.57billion、$3.30billionだった。
 
処方せん発行数の多かった医薬品トップ5はいずれもジェネリック薬(GE)。処方せん発行数のトップ10にはブランド薬は1剤(Liptor;第7位)だけしか登場しない。しかし一方、売上総額の高い医薬品はそのほとんどがブランド薬で、トップ10までにジェネリックは1剤(Hydrocodone;第9位)のみだった。
 
◎トップ50中ブランド薬の処方せん22%、売上高62%
 
リスト全体を見渡してみると、トップ50の医薬品中にブランド薬の処方せん枚数が占める割合は22%。これらのブランド薬がトップ50の売上総額$53.2billion中に占める売上総額は全体の62%で、ブランド薬がしばしば医療費抑制の議論の俎上にのせられる所以です。
 
10年くらい前まではドクターが処方箋にブランド薬を記入、薬局の窓口で薬剤師さんが「この薬にはジェネリックがありますが、どうしますか?」と患者さんに聞いて、患者さんがブランド薬かジェネリックかを選択していた。しかしその後はマネージドケアの浸透で医師も患者も行動が大きく変化しており、今では、最初かららジェネリックが処方されるケースが多くなっているものと思われる。(メディカル ジャーナリスト 西村由美子)
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