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新規抗凝固薬 薬剤の特徴を探る  (2/2)

公開日時 2014/01/10 00:00
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リバーロキサバン real worldで高いアドヒアランス維持

 

“Real World”でのエビデンスも構築され始めている。保険者のデータベースを用い、リバーロキサバンとワルファリンを新規処方された患者では、リバーロキサバン群で有意にアドヒアランスが高いことが報告された。

Winnie W. Nelson氏
11月19日のセッション「Atrial Fibrillation, Stroke and Anticoagulant Strategies: Real-World Delivery of Care and Outcomes」で結果を報告するWinnie W. Nelson氏

 

 試験は、real-worldでリバーロキサバンの投与を継続した際の有効性・安全性を検証する目的で実施された。CHADS2スコア1以上で、リバーロキサバン、ワルファリンを新規処方された患者リバーロキサバン群(3654例)、ワルファリン群(1万3876例)を対象に、レトロスペクティブ(後ろ向き)に解析を行った。データベースは、米国・Symphony Health Solutions社の患者データベースを用いた。対象期間は、2011年5月~12年7月まで。
患者背景は、年齢がリバーロキサバン群73.3歳、ワルファリン群73.7歳、女性は51.0%(1865例)、51.6%(7159例)、CHADS2スコアは2.0、2.0、60歳以上が90.7%(3313例)、91.4%(1万2681例)、脳卒中の既往が9.8%(357例)、9.8%(1434例)などだった。
その結果、安全性については、大出血がハザード比(HR)1.03(95%CI:0.68-1.56)、胃腸出血1.26(95%CI:0.98-1.62)だった。
一方、有効性は脳卒中+全身性塞栓症の発症抑制が0.81(95%CI:0.58-1.15)、虚血性脳卒中が0.83(95%CI:0.59-1.18)、深部静脈血栓症(DVT)のみが0.55(95%CI:0.25-1.21)と、リバーロキサバン群で良好な傾向を示した。そのほか、出血性脳卒中は1.10(95%CI:0.12-9.86)、DVTを伴わない肺血栓塞栓症(PE)が1.06(95%CI:0.40-2.80)だった。
治療のアドヒアランスは、90日後にリバーロキサバン群で85%、ワルファリン群で76%、180日後で81%、68%で、時間が経過するにしたがって差が開く結果となった(HR:0.66、95%CI:0.60-0.72、p<0.001)。

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