武田薬品 新規作用の糖尿病治療薬TAK-875の国内フェーズ3開始
公開日時 2011/09/13 04:00
武田薬品は9月12日、新規作用の糖尿病治療薬として開発しているTAK-875について日本でフェーズ3を開始したと発表した。14年度中の承認申請、15年度中の承認取得を目指す。
同剤は、膵島細胞に発現し、血糖や血圧の調節に関与するGPCR(Gタンパク質共役受容体)の1つであるGPR40に作用し、グルコース濃度に依存してインスリンの分泌を促すことで血糖コントロールを行う。経口剤。
試験は3本を計画。うち同剤の有効性と安全性を検討する多施設共同の二重盲検比較試験では、食事療法、運動療法を実施してもなお血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、同剤またはプラセボを経口投与する。
同社は「最も早く臨床開発に進んだ新規のGPR40作動薬であり、画期的な新薬になりうると期待されている」としている。欧米では今年度後半にもフェーズ3に入る計画という。