中医協・部会 日本卸連は「調整幅2%維持」など要望
公開日時 2005/06/22 23:00
6月22日の中医協・薬価専門部会で日本医薬品卸業連合会の松谷高顕会長は、
「調整幅は、包装間格差による逆ざや防止など流通当事者間の取引条件の違い
から生じるコストをカバーする機能。調整幅に含まれるとの主張がある薬剤管
理料は、医療機関などの経営コストの一要素として診療報酬の中で手当てされ
るべき」と強調。調整幅について、「少なくとも現行の2%は維持するよう要
望する」と意見陳述した。
また、薬価調査の結果が出てからの算定ルール見直しについて、「市場価格主
義をゆがめるもの」として、事前に算定ルールを確定し、その後に薬価調査を
実施するよう要請した。さらに、「医療に必須な医薬品は、価格のアリ地獄的
な低下を回避し安定供給を維持するために、薬価収載後一定の期間を経過した
医薬品については薬価の引き下げをしないような歯止めのルールが必要」とし
た。