医薬品機構 治験相談「前裁き的な整理に時間」で遅れ
公開日時 2005/06/22 23:00
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の宮島彰理事長は6月22日、05年度第1
回運営評議会で、ことし10月分以降分の予約受付を一時停止している治験相談
について、「従来は全体の半分は(相談なしの)ダイレクトで、ようやく中身
に入って『問題あり』と分かるケースが多かった。前裁き的な整理に時間が掛
かっている」と、理解を求めた。「これまで体制が十分に取れていなかったが、
新たなマンパワーを背景に、目に見える成果を出したい」と述べた。
委員の武田國男日本製薬団体連合会会長が、「(治験相談の遅れは)何が原因
か、メーカーに起因するものなのか機構に問題があるのか洗い出してほしい」
とただしたのに答えた。機構の別の理事は、「簡単なものまで相談されるむき
がある。企業側も少し考えてほしい」と改善を求めた。
関連して委員の青木初夫日本製薬工業協会会長は、「FDAのように早い段階か
ら相談に乗ってもらえる体制を整備してほしい」とした。