中医協 診療報酬改定の影響検証で専門部会設置
公開日時 2005/09/28 23:00
中央社会保険医療協議会は9月28日の総会で、診療報酬改定の影響を検証する
専門部会を初めて設置することを決定した。前回改定による医療費への影響を
検証し、次回06年度改定に向けた議論に生かしていく考えだ。新たに設置する
専門部会は「診療報酬改定結果検証部会」。中医協の権限縮小をめざした有識
者会議や中医協全員懇談会の報告書などを踏まえて設置する。
参加委員は中医協の公益委員4人で構成し、必要に応じて関係者から参考人を
招く方針。ただ、診療側の松原謙二日本医師会常任理事が「次回改定に向けて
3ヵ月間で(4人の)公益委員だけで改定影響を検討するのは難しい」と部会
への参加を求めたのに対し、支払側の対馬忠明・健康保険組合連合会専務理事
は「(全員懇談会で)我々が決めたこと。支払側と診療側が参加すれば従来の
部会と変わらない」と反論する場面もあった。
公益委員の土田武史・中医協会長(早大教授)は「支払側と診療側の意見を無
視するものではない」と説明。必要に応じて参考人として支払側と診療側を部
会に招致する考えを示し、議論を収めた。
また、この日の総会では、支払側委員に病院団体代表として、石井暎禧・日本
病院会常任理事、邊見公雄・全国公私病院連盟副会長が加わったほか、山本信
夫・日本薬剤師会常務理事も新任した。