大正製薬 新規糖尿病治療薬、05年中に海外でIND申請へ
公開日時 2005/11/09 23:00
大正製薬は11月9日、06年3月期中間決算を発表した。通期予想は10月18日に
下方修正しており、変更していない。連結子会社の大正富山医薬品の売上は40
2億円(前年同期395億円)となり、通期予想は当初予想から変更なく830億円。
MRはこれまで両社からの出向扱いだったが、4月から大正富山に転籍、処遇も
一本化した。「新会社としての一体感が増し、概ね計画通りの売上を達成した」
としている。
「世界でトップを走っている」という1、2型糖尿病治療薬TS-033(国内フェ
ーズ1段階)について、海外で05年末までにIND申請する計画を明らかにした。
TS-033は、尿から体内への糖の再吸収を阻害することによって血糖上昇を抑え
る。低血糖を起こす懸念も少ないと期待される。7月にはDPP-4阻害薬(2型
糖尿病治療薬)TS-021を米イーライリリーに導出している。
●〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 1343億2000万円(4.3%減)
営業利益 255億8500万円(17.6%減)
経常利益 263億2100万円(22.8%減)
純利益 155億5900万円(25.1%減)
●〔主要品売上高(前年同期)通期予想は前回7月29日と同じ、単位:億円〕
(連結)
クラリス 120(114)
パルクス 63(64)
ペントシリン 34(33)
ロルカム 24(24)
トミロン 20(21)
オゼックス 15(14)
メトリジン 11(12)
リーマス 12(12)
ソロン 10(11)
ルプラック 10(9)
パシル 6(6)