厚労省 紹介患者加算を見直しへ
公開日時 2005/12/14 23:00
厚生労働省は12月14日の中医協診療報酬基本問題小委員会に、他の医療機関か
ら紹介された患者の割合(紹介率)をもとに、初診料や入院基本料に上乗せす
る「紹介患者加算」を見直す方針を示した。現行の紹介率算定式が複雑なため、
救急医療に積極的に取り組むと逆に加算点数が下がるという矛盾が出ていた。
また、地域差を是正するため、大都市圏に高い点数を配分する地域加算も見直
す。地域加算は入院基本料や特定入院料に対する加算点数。国家公務員の調整
手当支給割合と支給区分に準じているが、05年の人事院勧告による国家公務員
の調整手当の変更に伴い、区分を改める。
一方、コンタクトレンズ専門診療所の一部で不必要な検査が行われ、診療報酬
を荒稼ぎしているとの批判があがっていることを受け、評価体系を改める方針
を示した。