ランバクシー・シンCEO 日本のGE事業「計画話すのは時期尚早」
公開日時 2009/01/18 23:00
印ランバクシーのマルビンダー・モハン・シンCEOは1月15日、親会社の第一
三共の記者懇談会に出席し、日本でのジェネリック(GE)事業の実施可能性の
質問に対し「日本でGEが伸びる機会はますます高まると思う。この5~10年の
期間におけるビジネスチャンスは非常に大きい」との認識を示したが、「具体
的な計画を話すのは時期尚早。適切なタイミングで報告したい」と、具体的な
回答はしなかった。
日本で提携関係にある日本ケミファは「提携が十分な成果が上がっていないの
は事実」として、今年度末までにも提携について何らか結論を示す姿勢を示し
ているが、シンCEOは「ケミファに関してはコメントを差し控えたい」と答え
た。
席上では、自ら08年にFDAがランバクシーが米国に輸入されている後発品30数
品目に対し製造する印の2工場の製造工程に問題があるとして輸入停止措置と
なった問題に自ら触れ、解決に全力を上げている姿勢を示したが、解決のめど
は「それを示すことは難しい」と述べるにとどまった。
その中で、解決の選択肢には▽米国で製造を行う▽製造委託する▽FDA認可工
場を買収する--もあることを明らかにした。この問題などにより同社の株価
が大幅下落し、第一三共の第3四半期(4-12月)の連結決算で3540億円もの
特別損失を計上する見込みとなっている。