分析ガイドラインの理解のために
費用効果平面で費用対効果を考える
公開日時 2022/03/01 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎費用対効果評価制度(日本版HTA)は4年目を迎えます。日本版HTAへの対応のためにはガイドラインの理解が欠かせませんが、そのためには基本的な考え方を理解することが重要です。費用効果分析では、臨床エビデンスをパラメータの一部として扱うことはあるものの、評価に用いる費用や効果はモデルを使ったシミュレーションにより推計します。費用対効果の評価方法にも独特の「お作法」があります。今回は、その基本的な考え方を紹介します。医療の費用対効果とは?日本版HTAを一言で説明すれば、評価対象となる医療技術の費用対効果に基づき当該製品の価格を調整する仕組みです。この「費用対効果」が、ビジネス分野で使われる「費用対効果」とは若干ニュアンスが異...