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インフルエンザ 21‐22年シーズンも流行せず 2期連続

公開日時 2022/03/18 04:50
インフルエンザが21‐22年シーズンも流行しなかった。2月に経口インフルエンザ治療薬を処方された推計患者数は約2000人で、例年と比べて約820分の1にとどまった。インフルエンザの患者数は1月をピークに2月に減少に転じ、3月に大きく減る傾向にある。21‐22年シーズンも、2月の患者数は前月から約700人減り、例年通り減少局面に入った。前シーズン(20-21年)と同様、今シーズンも流行なくシーズンを終えそうだ。

文末の「関連ファイル」に、経口インフルエンザ治療薬の直近5シーズンの推計処方患者数などをまとめた資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。

これは調剤レセプト、社保レセプト、厚労省のNDBオープンデータなどで実際の処方動向を把握し、拡大推計して全国の処方実態を分析できるインテージリアルワールド社の統合医療データベース「Cross Fact」によるもの。今回分析したインフルエンザの推計患者数は、抗インフルエンザ薬を処方された全国の患者数(拡大推計値)のことで、分析対象の薬剤はオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビル――となる。

同社データで毎年2月のインフルエンザ患者数を確認すると、18年約285万人、19年約158万人、20年約58万人、21年約2000人、22年約2000人――だった。

◎シーズン別患者数 4年前は700万人以上 コロナ禍以後は1万人前後

直近5シーズン(9月~翌年2月)の延べ患者数は、17‐18年シーズン(17年9月~18年2月)は約770万人、18-19年シーズン約722万人、19-20年シーズン約461万人、20-21年シーズン約1.7万人、21-22年シーズン約0.9人――だった。コロナ禍となった20-21年シーズンから患者数が大きく減ったことがわかる。新型コロナウイルスの基本的な感染対策である手洗い、うがい、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの徹底で、インフルエンザも抑えたといえそうだ。
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