BRCA1/2遺伝子検査後の遺伝カウンセリング・リスク低減手術の実施状況
乳房切除術「実施症例ゼロ」の背景にある課題
公開日時 2024/07/01 00:00
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン吉田昌史、渡辺幸子がん医療の主流になりつつある遺伝子治療。乳がん症例におけるBRCA1/2遺伝子検査の実施率に引き続き、今回はカウンセリングとリスク低減手術の実施状況を医療ビッグデータで分析した。リスク低減手術について、卵管卵巣摘出術は一定数あるものの、乳房切除術の実施はゼロだった。背景には政府の制度設計における課題が影響していると考えられる。はじめに今回は『ミクス』および『ミクスOnline』に掲載された「乳がんBRCA1/2遺伝子検査の実施状況−検査が伸び悩む背景に制度設計の課題−」の続編として、BRCA1/2遺伝子検査を実施した乳がん症例における遺伝カウンセリング・リスク低減手術の実施状況を調査した。6月号の内容...