第一三共 「日本事業ユニット」4月新設 木村医薬営業本部長が初代ユニット長 後任は櫻井営業企画部長
公開日時 2021/02/22 17:25
第一三共は2月22日、医薬営業本部、メディカルアフェアーズ本部、ワクチン事業部を集約して「日本事業ユニット」を4月1日付で新設すると発表した。日本事業ユニット長には、取締役専務執行役員の木村悟医薬営業本部長が就任し、日本の国内事業全体を統括する。木村本部長の後任となる日本事業ユニット・営業本部長には、櫻井昭雄医薬営業本部営業企画部長が、また日本事業ユニット・マーケティング本部長には、金島良徳メディカルアフェアーズ本部メディカルアフェアーズ企画部長が、日本事業ユニット・メディカルアフェアーズ本部長には、齋藤宏暢執行役員メディカルアフェアーズ本部長がそれぞれ就任する。
◎日本における“業界ナンバー1”の医療貢献を維持・拡大するための組織改革
国内の製薬産業を取り巻く環境は大きく変化している。第一三共が打ち出した今回の組織改革は、日本市場において“業界ナンバー1”の医療貢献を維持・拡大するための体制整備に着手するもの。新設する「日本事業ユニット」は文字通り、日本国内における医師や医療従事者などの顧客接点をより強固にする狙いが込められている。具体的には、セールス、マーケティングの両機能をより強化するため、医薬営業本部を「営業本部」、「マーケティング本部」に再編し、マーケティング統括部を廃止する。また、「事業管理部」を新設し、日本事業ユニットの中長期戦略や年度方針の立案など、総合的な企画・調整と、当該ユニットの組織横断的な業務を担う。
◎営業体制 現行14支店を12支店に再編 千葉支店と埼玉支店、大阪支店と神戸支店は統合
新しい「営業本部」は、日本市場におけるセールス機能を担う本部と位置づけられる。このため「営業企画部」、「研修情報部」、「流通政策部」と支店は医薬営業本部から移管する。また営業体制については、現在の千葉支店と埼玉支店を「千葉・埼玉支店」に、大阪支店と神戸支店を「関西支店」にそれぞれ統合する。これにより現行14支店体制を12支店体制に改める。さらに支店・営業所の連携を強化し、販売情報提供活動ガイドラインに則った、一貫した顧客対応を実現するため、「製品情報部」をメディカルアフェアーズ本部から移管することを決めた。
◎マーケティング企画部を新設 「オンコロジー・マーケティング部」に改称も
一方、マーケティング本部に「マーケティング企画部」を新設し、日本市場におけるマーケティングの総合的な企画と、当該本部の組織横断的な業務を行う。これまで医薬営業本部にあったプライマリ・マーケティング部とスペシャルティ・マーケティング部を再現。マーケティング本部に移管する。また、担当領域の明確化を目的として、スペシャルティ・マーケティング部を「オンコロジー・マーケティング部」に改称する。
◎メディカルアフェアーズ本部 MA機能の担当領域の明確化
メディカルアフェアーズ本部は、メディカルサイエンス機能の担当領域の明確化ならびに日本事業ユニット内組織名称の整合性担保を目的として、メディカルサイエンス部、オンコロジーメディカルサイエンス部を、それぞれ、「プライマリ・メディカルサイエンス部」、「オンコロジー・メディカルサイエンス部」に改称する。
ワクチン事業部については、日本事業ユニットに設置することに伴い、「ワクチン企画部」に改称する。