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【Worlt Topics】ガン治療にビッグデータ活用

公開日時 2013/08/26 03:50

さまざまながん患者のケースを可能な限り集積したビッグデータを構築し、これを解析して、治療方針の選択などについての、がん患者の意思決定を支援できるように役立てようという試みが始まっている。


米国のガン治療専門医の学会である”American Society of Clinical Oncology”が3月に発表したプランで(すでに実施段階に入っている)、具体的には,数百人の実在の患者のデータの解析に基づいて構築されたプロトタイプ・システムに入力フォーマットにしたがって患者データを集積して、関係者に手供するというもの。システムの名称は”CancerLINQ(キャンサー・リンク)”で、”LINQ”は“Learning Intelligence Network for Quality“の頭文字である。


http://www.asco.org/institute-quality/cancerlinq


近年の研究・治療の進化により、がんの診断も治療もますます細分化/個別化する傾向が進んでいる。そのため、1人の医師あるいはひとつの医療機関で蓄積できるデータだけでは、さまざまな患者のケースに十分に個別具体的な対応がでれるとは言えなくなっており、より公汎なデータをレビューでき、それらとの対比で個別患者のケースを検討できるようなガイドラインが必要とされている。CancerLINQはそのようなニーズに対応することをめざす。


 

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