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MR教育は知識重視 医療ニーズ対応力強化の必要性浮き彫りに MR認定センター調査で

公開日時 2013/09/02 03:53

MR認定センターは8月31日、都内で開いた教育研修セミナーで、製薬企業など210社の教育研修責任者を対象にした「MRの教育研修に関するアンケート」(回答191社 回収率91.0%。3月実施)を発表した。それによると、導入、継続の両教育では、製品や疾病などの知識の習得を重視していることが分かった。一方で、現場で起きた問題への対応力については、教育の優先度は決して高いといえない結果だった。医師らからは、製品情報の提供・収集だけでなく、個々の医師、臨床での問題解決など、eディテールにはできないMRならではの活動を求める声がある。問題解決力、対応力の強化が今後の課題として浮かび上がる形となった。

 
同センターは、MR数の規模別に分析した。この中で中堅以下の企業群として「MR数100人以上~500人未満」(中堅以下企業群)と、それ以上の企業群として「MR数1000人以上」(大手・準大手企業群)を見てみた。
 
導入教育では、「優先している項目」として上位3つに含まれた項目では認定試験の合格が最優先。自社製品の知識習得も、優先順位が下がることなく、現実には教育研修は知識重視であることがうかがえた。しかし、「優先すべき項目」で上位3つに含まれた件数を見ると、両クラスの企業群とも▽認定試験の合格▽自社製品の基礎的知識の習得▽医療人としての態度、倫理観、マナー--が3大テーマで、中でも医療人としての倫理観やマナーは、最優先テーマだった。
 
依然として、医療従事者からは、MRに対し、自社製品を中心に医療を考える、自分の都合を押し付ける、病院の患者待合室に腰を下ろして待機する--といった批判が後を絶たない中で、生命関連企業としてふさわしい「医療人としての態度、倫理観、マナー」は、教育研修者としては最優先だが、現実は知識が優先している現実が示された。
 
一方、継続教育では、実際に「優先している項目」で上位3つに含まれた件数を見ると、▽認定センターで決められたカリキュラム▽自社製品に関する実践的な知識▽自社製品に関わる疾患病態知識--が3大テーマであった。
 
しかし、医師らから必要性が指摘される「現場で起きた問題と、その解決方法の共有化」「医療関係者のニーズを把握し、対応する研修を企画」といったテーマは両クラスの企業でも上位3位には入らず、優先度が決して高くはないことが分かった。医師らからは、MRに対し、製品情報の提供・収集だけでなく、個々の医師、臨床での問題解決などMRならではの活動を求める声があり、これら課題に資する取り組みの強化が浮き彫りとなった。
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