【World Topics】スポーツでの頭部外傷 原因一位はサイクリング
公開日時 2013/09/24 03:50
スポーツに夜頭部外傷と言えば、アメリカ人が真っ先に思い浮かべるのはアメリカンフットボールであり、試合中の頭部強打と脳震盪である。しかし、米国脳神経外科学会によれば、実際には、サイクリング中の事故による頭部外傷件数はフットボールよりも圧倒的に多いという。
実際、2009年1年間に病院の救急外来(ER)で治療された頭部外傷の症例447,000例のうち、およそ86,000例がサイクリングに拠る事故で、フットボール中の事故に起因する47,000例をはるかに上回っている。ちなみに同年の野球に起因する頭部外傷の事例は約38,000であった。
子どもの頭部外傷も自転車事故に起因するケースが圧倒的に多い。14歳以下の子どものサイクリングに起因する頭部外傷の事例(2009年)は40,272で、フットボールに起因する事例21,878のおよそ2倍であった。
サイクリストはフットボール選手よりも数がはるかに多いので、事故数もそれに比例して多いのは当然ではある。またサイクリング中の事故には自動車相手の交通事故も多く、それも頭部外傷の多さの原因となっている。
サイクリストの場合、ヘルメット着用の有無が事故の際の生死を分ける可能性が高い。実際、ニューヨークで起きたサイクリストの死亡事故の75%は頭部外傷が原因であルト言われているが、交通事故で死亡したサイクリストの90%はヘルメットを着用していなかったと言われている。