2013年のオンライン保険登録サイトからの登録者数がこのほど更新・報告された。12月の登録者はシステム不具合の連続で低迷した10−11月の登録者数36万4000人をうわまわる178万8000人で、登録者数の合計は215万3000人となった。

ただ、18歳から34歳までの若齢層（いわゆるYoung Adult：ヤングアダルト）の登録は全登録者の24％にとどまり（最低はウェスト・バージニア州の17％、最高はアリゾナ州の44％）、総数は約700万人と見込まれる。2014年度のオンライン登録者の40％（約270万人）がヤングアダルトになるとみていた連邦政府の予測を下回った。

もっとも推定270万人のうち、18歳から26歳までのヤング・ヤングアダルト層は、すでにオバマ大統領の緊急救済特例措置(2010年)により「扶養家族として親の医療保険に加入」できている可能性がある。登録者の実数が多いのはカリフォルニア（49万8794）、ニューヨーク（15万8030）、テキサス（11万8532）の各州であった。

ヤングアダルトの購買傾向をみると、4種類ある保険商品（プレミアムが高く，自己負担の少ない順に、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ）のうち、もっとも売れているのがシルバー（60％）で、ついでブロンズ（20％）、ゴールド（13％）、プラチナ（7％）であった。サイトからの登録は女性が男性よりもやや多かったが（54％：46％）、すでに保険登録を行ったヤングアダルトの80％には補助金申請資格があるという。

有識者の間では、若齢層は直前の「駆け込み」登録が主流になるだろうとの楽観的な観測が強いが、十分な数の若齢層を確保することは政府主導の保険共同購入サイトにとってきわめて重要であるため、高齢者層に傾く登録者分布のままでリスク分散は大丈夫なのか？と危ぶむ声も出ており（NYTimes1月14日）、担当者は3月末日の登録締め切りまで気をもむことになりそうだ。