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【World Topics】安楽死という選択

公開日時 2014/10/27 03:50

末期がんと診断された29歳の患者が、安楽死を合法と認めているオレゴン州に移住。11月1日に医師の介助による自殺を決行するという話題が全米のメディアを賑わせている。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

http://edition.cnn.com/2014/10/08/living/death-dignity-brittany-maynard/ 

話題のブリッタニー(Brittany Maynard)は今年1月、サンフランシスコの病院で脳腫瘍の診断を受け、手術を受けたものの、4月に再発。医師から余命6ヶ月と宣告され、治療とその副作用等について検討した後、治療は断念。患者の選択による安楽死を合法と認めているオレゴン州に夫とともに移住した。

すでにオレゴン州で「医師の介助による自殺(physician-assisted suicide)」の有資格者と認められたブリッタニーは、自殺用の薬剤を処方されており、常にハンドバッグに入れて持ちあるいているという。が、メディアのインタビューに答えてブリッタニーが語ったところによれば、11月1日にオレゴンの自宅の寝室で家族と友人に見守られて死ぬ予定であるという。

オレゴン州は、米国でターミナル・ステージの患者に安楽死を認めている5州(オレゴン、モンタナ、ワシントン、ヴァーモント、ニューメキシコ)のうちの1州。法的根拠は1997年に成立した尊厳死法(Death with Dignity Act)である。適用条件は▽18歳以上▽オレゴン在住▽本人に法的意思決定能力があると認定されている場合▽余命6ヶ月以内のターミナル・ステージであると診断されている――こと。1997年の立法以来、オレゴンでは、13年までに1173人が薬剤の処方を受け、752人がこれを使用している。

http://public.health.oregon.gov/ProviderPartnerResources/EvaluationResearch/DeathwithDignityAct/Pages/index.aspx

図の通り、オレゴン州では、安楽死を望んで処方を受ける患者数も、実行する患者数も、年々増加している。

 

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