中医協 長期療養患者の診療報酬で意見聴取
公開日時 2003/06/04 23:00
中医協は6月4日の基本問題小委で、「疾病の特性に応じた評価」について議
論。長期療養患者に対する診療報酬支払い方式について、支払い側、診療側双
方から意見を聴いた。慢性疾患療養費の包括払いに向け、25日に発足する調査
専門組織で具体的な検討に入ることを決めた。
診療側委員の下村健健康保険組合連合会副会長は、同連合会がまとめた調査研
究報告をもとに、亜急性期から長期ケアの患者を分類するため米国で開発され
たRUG-3について検討するとともに、質の評価のために、同様に米国で開発さ
れた指標QIによる検証を挙げた。
一方、診療側委員の青柳俊日本医師会副会長は、RUG-3について理解を示した
上で、現行報酬は体制評価が基本で、起用者ごとの差異の評価が不十分を指摘。
「療養者特性に応じた支払い方式の開発が必要」とした。