田辺製薬
公開日時 2001/05/22 23:00
5月23日、2001年3月期業績を発表。連結売上高は4.8%増の1940億2700万円、営業利益は49.4%増の304億円、経常利益は40.9%増の295億8300万円。退職給付会計基準変更時差異346億円を特別損失に計上したことなどから、当期純利益は24.7%減の30億6200万円。単体業績は、売上高は4.3%増の1847億100万円、営業利益は53.5%増の288億6400万円、経常利益は52.2%増の291億1100万円、当期純利益は41.8%増の47億1400万円と増収・増益。製品別(単体)では、主力のCa拮抗剤ヘルベッサー(国内と輸出合計)が11.4%減の210億円、ACE阻害剤タナトリル(同)が5.5%減の173億円となったが、脳循環・代謝改善剤サアミオンが10.5%増の132億円と伸長し、期中9月に発売した脊髄小脳変性症治療剤セレジストが35億円、同10月発売の抗アレルギー剤タリオンが13億円を売り上げたことなどから、医療用医薬品全体では1.4%増の1445億円となった。今期連結業績は、今年4月より体外診断薬の販売が栄研化学の自販に切り替わったことなどから、売上高1800億円(7.2%減)、営業利益260億円(14.5%減)、経常利益260億円(12.1%減)を見込むが、当期純利益は、当期に発生した特別損失が減少することなどから、過去最高の150億円(389.9%増)となる見通し。