ヘルスケアインフォメーションセンター
公開日時 2001/07/18 23:00
7月18日、メディアワークショップで堀正二・大阪大学大学院医学系研究科病態情報内科学教授が「循環器疾患における薬物治療の落とし穴“逆もまた真なり”を信じていいのか?」をテーマに講演。慢性心不全では「サロゲート・エンドポイント(心機能低下)=プライマリー・エンドポイント(心不全増悪・突然死)」の仮説のもとに禁忌とされてきたβ遮断剤をあげ、大規模臨床試験の結果、必ずしもこれが成り立たないことが明らかになってきたと指摘。海外での大規模臨床試験MERIT-HF、COPERNICUSなどで長期投与により35%前後の死亡率低下が示されたことから、米国ではACE阻害剤に加えβ遮断剤の投与が認められるようになったと説明、国内でもカルベジロール(第一のアーチスト)が慢性心不全の効能追加を申請中であるとした。