大塚製薬
公開日時 2002/05/22 23:00
23日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)社と共同で、非定型抗精神病薬アリピプラゾールの臨床試験結果を第155回アメリカ精神医学会(APA)で発表。(1)アリピプラゾールは、精神分裂病患者を対象とする短長期投与試験で、対照群に比べ有効性は同等以上、副作用は同等以下(2)急性躁病期へのアリピプラゾール投与により、短期間(4日目)から有意な改善効果が認められ、この作用は試験終了まで持続した(3)他の抗精神病薬からアリピプラゾールへ切り換えた場合、精神分裂の症状が改善し副作用は減少した。特に、体重は減少し、プロラクチンレベルは低下した――など、アリピプラゾールを精神分裂病患者へ短長期投与した場合の有効性/再発防止作用、他剤からの切り換え試験や双極性障害(躁うつ病)の急性躁病期への効果があった。 アリピプラゾールは、大塚製薬が1988年に発見し、欧米で1999年からBMS社と共同開発してきた次世代の非定型抗精神病薬。ドパミンD2受容体に対して部分アゴニストとして働き、この点で他の定型・非定型抗精神病薬とは異なる作用機序を持っている。2001年10月にFDA、同12月にEMEAに申請済み。