日本新薬
公開日時 2002/05/22 23:00
22日、2002年3月期決算(連結)を発表。 売上高505億8600万円(0.7%減)営業利益26億7700万円(59.9%減)経常利益26億5700万円(57.7%減)純利益21億5500万円(30.9%減) 医薬品事業では、前立腺癌治療剤エストラサイトが売上高27億5300万円(11.0%増)と売上増に寄与したものの、主力の前立腺肥大症治療剤エビプロスタット74億7300万円(0.3%減)のほか、高血圧・狭心症治療剤セレクトール51億6500万円(3.0%減)、COX-2選択性抗炎症剤ハイペン46億7100万円(0.2%減)、胃炎・胃潰瘍治療剤ガスロンN41億4700万円(2.3%減)などが微減し、売上高は418億9600万円(0.8%減)にとどまった。さらに、小田原総合製剤工場等の生産設備増強投資、情報化投資の減価償却費の大幅増により設備投資額が29億5800万円に達した結果、利益は前年比大幅減となっている。 新製品開発状況としては、合成抗菌剤キスノンが昨秋追加試験結果を提出、今年9月の承認を見込む。既存の白血病治療剤キロサイド5%注は昨年8月に悪性リンパ腫への効能追加と剤形追加を申請中で今年8月の承認を見込んでいる。今期は、小田原工場新製剤棟が5月から稼動、千歳合成工場も追加製造品目の許可取得を完了しバルク製造を行うなど、これまでの設備投資による経営基盤整備完了により、生産性向上が見込まれ、薬価基準引き下げの影響はあるものの、売上高517億円(2.2%増)、営業利益33億円(23.3%増)、経常利益35億円(31.7%増)、純利益14億5000万円(32.7%減)をめざす。