富山化学工業
公開日時 2002/05/23 23:00
24日、2002年3月期決算(連結)を発表。 売上高 283億4500万円(22.7%減) 営業利益 ▲31億4800万円 経常利益 ▲39億3700万円 純利益 ▲26億6400万円 脳血管障害性精神症状改善剤サープルの寄与が完全になくなったほか(前期売上高63億円)、主力の抗生剤の低迷、抗菌剤を導出した米BMS社からの技術料収入の減少などにより、2期連続の赤字決算。経費削減(43億円減)は計画通り達成したが、減収をカバーすることができなかった。今期以降はサープルの影響から脱し、黒字転換できる見通し。 今期は、9月の収載・発売に向けて薬価交渉中の合成抗菌剤パシル(三菱ウェルファーマと併売)、ノバルティス ファーマから販売権を譲受した抗生剤ハロスポア、BMS社が欧米で今秋申請を予定している合成抗菌剤T-3811のバルク輸出などが寄与するものと期待し、連結業績は売上高359億円(26.7%増)、営業利益19億5000万円、経常利益11億円、純利益1億5000万円を予想。パシルはピーク時に両社で120億円以上を見込む。T-3811は、2003年度中に海外で発売できる見通し。