アベンティス ベーリング ジャパン
公開日時 2002/05/29 23:00
30日、米アベンティス ベーリング社最高経営責任者のルディE・ベーガー氏が都内で会見。同社の最高水準の品質と安全性が保証された血漿分画製剤の安定供給体制を説明したうえで、今国会で審議中の日本の血液事業法案について、「製剤の供給源を人為的に制限し、自給を義務付ける同法案の一部を懸念している」とし、科学的根拠に基づき、患者のニーズを重視する方針や規制を支援するとの考えを示した。また、同法案に関して厚生労働省など関係各方面との対話を持ったとしており、その結果が審議結果にどう影響するかについては「慎重ながらも楽観視している」と述べた。同社は血友病関連、救命救急、免疫グロブリン、創傷治癒の4分野で血漿分画製剤を供給、2001年売上高は10億9000万ドル(約1400億円)。世界の血漿分画製剤市場(61億ドル)では第2位、シェアは16%。今年2月に、独バイエル社バイオロジカル製剤事業部とのジョイントベンチャー設立に関する仮契約を締結している。日本法人であるアベンティス ベーリング ジャパンは、2001年4月にアベンティス ファーマが行っていたプロモーション活動を自社単独に移行。2001年は国内血漿分画製剤市場(1200億円)で第2位のシェア17%を確保した。