田辺製薬
公開日時 2002/05/29 23:00
31日に、クローン病治療薬の抗ヒトTNF(腫瘍壊死因子)αモノクローナル抗体製剤レミケード点滴静注用100(一般名:インフリキシマブ)を発売する。レミケードは、米セントコア社が開発した世界初の抗ヒトTNFαモノクローナル抗体。ブリッジングにより今年1月17日に承認、4月26日に薬価収載された。クローン病は厚生労働省の特定疾患に指定されており、国内患者数は約2万人。 田辺では、適正使用の推進、日本人の使用経験の蓄積、副作用情報の速やかな提供に重点を置いて、全MRによる情報提供活動を行う。疾患が中等度~重度の活動期にあり、既存治療法(栄養療法、抗炎症薬など)でコントロール不可能な入院患者から適正使用を進めていく方針で、売上見込みは初年度40億円(投与対象患者2700人)、2004年のピーク時に90億円(同5700人)。また、去年6月にリウマチの適応でも申請済みで、リウマチのみでピーク時180億円を見込む。リウマチは今年中の承認に期待する。