ツムラ
公開日時 2002/06/04 23:00
5日、風間社長が01年度決算で5期ぶりの黒字決算とし、しかも過去最高益となったことをうけ、03年度に復配を目指す考えを明らかにした。01年度は売上高が1.5%増の749億3400万円、純利益34億7700万円であった。これに対し、今期は4月の薬価改定で3.6%マイナスという影響を受けるものの、売上高777億円(5.5%増)、純利益53億円(73.7%増)を見込み、03年度は売上高814億円(4.8%増)、純利益81億円(52.8%増)と見通している。 今期は、投薬の2週間規制がはずされたこと、また改定前の買い控えの反動もあって、4月は20.5%増、5月も6%増と高い伸びを示している。漢方129処方のうち90処方が伸びているという漢方処方全体の伸びが背景にあるが、その中でツムラのシェアは96年度の67.6%が01年度には74.7%と増大した。 ツムラは、5年前からMRによるローラー調査を開始、漢方製剤を使用していない医師を訪問し、使用の拡大を図っており、それが功を奏していると見ている。昨年は2万4408人を訪問、うち44%の医師の処方を得た。