グラクソ・スミスクライン
公開日時 2002/06/19 23:00
19日、日本で初めての長時間作動型吸入β2刺激薬「セレベント」を6月17日から発売したと発表。効能・効果は「気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)」。慢性閉塞性肺疾患はCOPDと略称され、この適応を取得した薬剤は国内で初めて。 1回の吸入で12時間以上にわたって気管支を拡張することができる新しいタイプの「コントローラー(長期管理薬)」。1日2回の定期吸入で、息切れ、呼吸困難などの症状を改善、喘息発作も予防することができる。 吸入ステロイド薬(フルタイド=GSK)と併用することで、より優れた肺機能改善効果を発揮することも、海外での臨床試験や使用実績で証明されている。海外のガイドラインでは、吸入ステロイドと長時間作動型β2刺激薬の併用が第1選択とされている。このフルタイドとセレベントの合剤も開発中で、国内でフェーズⅡの段階。 気管支喘息の患者数は235万人とされ、死亡者は年間5000人にのぼる。また、COPDは、喫煙との関係が深い疾患で、現在の受診者数は22万人と推計されているが、大規模疫学調査の結果、潜在患者数は530万人以上と推定され、日本人の喫煙率の高さや人口の高齢化により、今後も増加すると予想されている。 フルタイドは01年売上が130億円(薬価ベース)、また、速効型気管支拡張作用のβ2刺激薬サルタノールが20億円。セレベントの売上予想は公表していない。