大日本製薬
公開日時 2002/07/06 23:00
4日、宮武社長が、02~06年度の第2期中期経営計画(5月23日発表)について都内で会見。06年度の業績目標(連結)は、売上高1650億円(01年度実績1641億円)、営業利益率17.0%(同10.5%)、ROE10.0%(8.5%)、海外売上比率7.0%(同1.2%)。アボット社との合弁契約が05年度で終了し、その後の契約は未定のため、売上高の目標にはダイナボット品の売上を加味していない。 宮武社長は、「質的経営の実現」を基本方針とし、経営課題として、組織横断的なプロジェクト制による研究開発力強化、ガスモチン、ガチフロの大型化で国内医薬品事業の収益性拡大、海外導出先との連携によるグローバル開発促進と海外売上の拡大、生産拠点統合による効率的製造体制の構築などの達成を強調した。6月11日に杏林との併売で発売したニューキノロン系経口抗菌剤ガチフロは、大日本のみで初期採用件数が4万8500件に達し、当初の目標4万件をクリア。杏林も同程度の採用件数を達成したという。 また、営業力強化に向けた取り組みとして、顧客のニーズを的確に把握し、課題解決型の営業活動を行う「ソリューション営業」を推進していることを紹介。これによりMRの能力・効率アップを図り、700人のMRで1000人のMRに相当する力を発揮していきたいとした。