日本化薬
公開日時 2002/07/04 23:00
4日、リバース・プロテオミクス研究所に出資・参加したと発表。日本化薬は、がんとその周辺の新薬開発に特化していることから「抗がん剤開発についても薬剤の標的となるタンパク質や遺伝子の研究が不可欠」との認識で、高度な先端技術と多額の研究開発投資が経営上の課題になっていた。今回、研究開発の効率化の促進からリバース・プロテオミクス研究所への「参加を決定した」という。参加により得られた成果は「独自新薬創生に活用する」方針。リバース・プロテオミクス研究所は、へリック研究所、東京大学医科学研究所、かずさDNA研究所が共同で取得したヒト全長CDNAクローンをもとに、このヒト全長CDNAクローンから発現されるタンパク質と低分子化合物との相互作用を網羅的に研究し、画期的な新薬を創出するための共通の研究基盤を構築する目的で設立された。得られた成果は、新薬開発のためのデータとして蓄積し、特許出願により知的財産化して参加企業がそれぞれ独自に創薬研究に利用できる。