リリー プロテインキナーゼCベータ阻害剤が糖尿病抹消神経障害症状を改善
公開日時 2002/09/04 23:00
日本イーライリリーは9月4日、8月30日に開催された2002年度欧州糖尿病学会で、イーライリリー・アンド・カンパニーが開発中のプロテインキナーゼCベータ(PKCβ)阻害剤(LY333531)が、糖尿病抹消神経障害の症状とその原因となる病態生理指標を改善したというフェーズ2結果が公表されたと発表。 今回の試験では、糖尿病末梢神経障害を発症している患者205人に対し、LY333531(1日あたり32mgまたは64mg)、またはプラセボを12ヵ月にわたって投与。神経学検査に関する変化を評価するための標準的方法である下肢神経障害スコアNIS(LL)と、NIS(LL)に腓骨神経および腓骨神経の神経伝導に関する4つの特性を加えた複合スコア(NIS(LL)+4)で評価。32mg群では、プラセボ群と比較して統計的に有意な改善がみられた。一方、64mg群との間には有意差はみられなかった。