FDA、糖尿病性腎症の治療にアバプロを承認
公開日時 2002/09/23 23:00
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とサノフィ・サンテラボ社は20日、新たな適応症として、高血圧症とⅡ型糖尿病の患者における糖尿病性腎症治療剤として、アバプロ(イルベサルタン)の使用がFDAに9月18日に承認されたと発表した。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤であるアバプロは、すでに97年に高血圧症治療剤としてFDAから承認を受けている。今回のFDAの承認は、高血圧症、Ⅱ型糖尿病、腎臓病の患者に関するIDNT(Irbesartan Diabetic Nephropathy Trial)に基づいている。The New England Journal of Medicineで発表されたIDNTスタディのデータによれば、アバプロを使用してこれらの患者の治療を行った場合、腎臓病の進行、死亡のリスクは、プラセボを使用したグループ(対象群)と比較して20%(p=0.02)、カルシウム・チャネル阻害剤であるアムロジピンを使用したグループと比較して23%(p=0.006)、それぞれ減少したという。