アストラゼネカ 一酸化窒素供与型COX阻害を日本でも
公開日時 2002/09/30 23:00
アストラゼネカは9月30日、疼痛および炎症の治療薬として、AZD3582と一酸化窒素供与型COX阻害剤について、日本での開発、製品化に関する独占的ライセンス契約をNicOx社と締結したと発表した。 AZD3582は、酸化窒素の遊離コントロールとバランスのとれたCOX阻害作用をもつ画期的な複数経路の作用機序の新規化合物とされ、現在世界で第2相臨床試験が行われている。 一酸化窒素供与型COX阻害剤は、急性および慢性の疼痛を治療する新しいタイプの鎮痛・抗炎症剤。AZD3582はその最初の化合物で、5月にヒトでの有効性が発表され、ナプロキセンと比較して消化管毒性を大幅に減少させることを示した。 アストラゼネカは、NicOx社と一酸化窒素供与型COX阻害剤を含む製品の開発、製造、販売に関する全世界(日本を除く)での独占的権利に関する契約を98年に締結していた。日本での独占的権利を得たことで、AZD3582を最短期間で日本に導入することが可能になったとしている。