藤沢薬品・中間決算10%増収、経常9%増
公開日時 2002/10/30 23:00
藤沢薬品工業は10月30日、03年3月期中間決算を発表。売上高 1794億4500万円(10.0%増)営業利益 277億9100万円( 9.8%増)経常利益 280億8500万円( 8.7%増)当期純利益 167億6400万円(26.9%増) 売上高トップの免疫抑制剤「プログラフ」は、前年同期から39億円増えて390億円、発売2年目の総合失調症治療薬「セロクエル」は、20億円から倍以上の48億円となった。国内では「セロクエル」のほか入眠剤「マイスリー」などが順調に推移。加えて、前期から販売を行った注射用抗生物質「タゴシッド」も売上の増加に寄与した。経口用セフェム系製剤「セフゾン」や降圧剤「ニバジール」は競合の影響で減少したが、「セフゾン」原末の第三者向け輸出が増加した。米国では「プログラフ」の売上が、卸段階での在庫水準調整の影響で減少。しかし、アトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」、心機能検査補助剤「アデノスキャン」、抗真菌剤「アンビソーム」が伸びた。欧州では「プログラフ」が増加、脂質低下剤「クラノック」や新発売の「プロトピック」も売上増に寄与した。一方、売上原価率は、製品ポートフォリオの変化などで悪化したが、売上増で総売上利益が約74億円増加。販売費と一般管理費が約49億円伸びたものの、営業利益は増益となった。研究開発費は282億6300万円で約14万円増加したが、売上高の増加で対売上高比率は15.8%と、0.7ポイント減少した。こうした結果から、03年3月期通期の業績予想を再修正した。売上高 3800億円(20億円増)営業利益 530億円(20億円増)経常利益 540億円(20億円増)当期純利益 280億円(70億円増)