アストラゼネカ 売上9%増
公開日時 2002/11/05 23:00
アストラゼネカは11月5日、02年第3四半期と1-9月期業績を発表。第3四半期の売上高は43億5000万ドル(前年同期比6%増)で、営業利益9億2100万ドル(9%減)、税引前利益9億2300万ドル(11%減)、1株当たり利益は39セント(7%減)だった。これにより、1-9月期業績はそれぞれ、131億5300万ドル(9%増)、32億8200万ドル(8%増)、33億600万ドル(5%増)、1ドル39セント(10%増)になった。米国でのToprol-XL、セロクエルの処方が引き続き好調だった。ただ、卸の購入パターンの影響で工場出荷売上の増加は処方の増をかなり下回った。また、8月のBarr Laboratories社との販売契約切れ前からタモキシフェン後発品の発注が急激に減少、ノルバデックスの第3四半期売上は低めだった。8月30日に日本で非小細胞ガン治療薬として薬価収載されたイレッサの売上は、2600万ドルに達した。さらに、オメプラールの製剤特許侵害訴訟で勝訴し後発品の参入が想定されないことなども含め、同社は通年の利益予想を上方修正。1株当たり利益は昨年発表の1ドル73セントから4~5%増を予想している。