厚労省 「ICD-O第3版」日本語版を刊行
公開日時 2002/12/19 23:00
厚生労働省は12月19 日、世界保健機関(WHO)が公表している「ICD-O(国際疾病分類・腫瘍学)」第3版の日本語版を発行すると発表した。世界共通のコードで腫瘍を分類、疫学データ収集、がん発生率の比較、危険因子特定での活用のほか、診療録管理、電子カルテなど診療現場での業務の電子化推進への寄与も期待されている。国際疾病分類(ICD)は、異なる国や地域から異なる時点で集計された死亡、疾病データを体系的に記録、分析、解釈、比較するため1900年に確立。医学の進歩と合わせほぼ10年ごとに修正され、現在国際的には90年採択のICD-10が使用されている。ICD-Oは、ICD-10に準拠し腫瘍学の領域を広く補完。社会保障審議会統計分科会の疾病傷害及び死因分類腫瘍学委員会(委員長・松尾宣武国立成育医療センター総長)での検討を経て、日本語版を作成した。同省統計情報部が編集、A4判490ページ、5500円。厚生統計協会=電話03(3586)3361=を通じ03年1月中旬販売予定。