総合情報誌「選択」 誌上でツムラに「お詫び」
公開日時 2003/02/03 23:00
月刊総合情報誌「選択」を発行する選択出版社は同誌2月号(2月1日発行)で、ツムラの風間八佐衛門社長について書いた同誌01年4月号の記事は「裏づけがなかった」と、誤報であることを認める「お詫び」文を掲載した。同文は、2月号の別の記事が掲載されたページ左下部分に、たて約6センチ、横約4.8センチの枠を取って掲載。「社長が同社の中国事業の利権継承に腐心したかに見える旨の記述、社長が中国事業を利用して私利私欲を図っている旨の記述は、いずれも裏づけがなかったことを認めます」などとしている。ツムラによると、選択が01年4月号に掲載したツムラに関する特集記事で同社の00年9月期決算の特別損失や、中国医薬品事業の展開などについて指摘する中に、多くの事実誤認や悪意に満ちた表現があったという。同社は「名誉と信用を著しく傷つけられた」として01年6月、損害賠償などを求め東京地裁に提訴。02年12月、選択が「お詫び」を掲載することで両社の和解が成立していた。選択誌は1975年創刊。B5判約130ページ構成。読者に直接送付する販売方法で約8万9000部発行。