キッセイ薬品 当期純利益53.9%減
公開日時 2003/05/12 23:00
キッセイ薬品工業は5月12日、03年3月期決算を発表した。〔03年3月期〕売上高 595億2800万円(0.7%減)営業利益 60億7200万円(12.7%減)経常利益57億1100万円(12.6%減)純利益 22億3100万円(53.9%減)〔04年3月期予想〕売上高 600億円 経常利益 63億円 純利益 36億5000万円 02年4月に8.6%の薬価ダウンの影響を受けたが、パーキンソン病治療剤「カバサール」が伸長したことや、国内外での技術導出による収入増などで売上高は横ばいを維持した。カバサールは02年度に34.8%増の77億7500万円となり、03年度には24.6%増の96億9000万円を見込む。一方、脳循環改善剤「キサンボン」は02年度に薬価改定や競合品の影響を受け、12.9%減の80億6200万円となり、さらに03年度は後発品参入の影響で17.3%減の66億7000万円と減少が続く見通し。研究開発費(単体)は02年度に130億300万円と売上高比率23.0%にまで上昇したが、ミチグリニド(予想される適応症:2型糖尿病における食後血糖推移の改善)、ピロカルピン(同:頭頸部の放射線治療に伴う口腔乾燥症状の改善)のフェーズ3が終了したことから、03年度は106億円、売上高比率18.8%に縮小する。