イーライリリー テリパラタイドで骨形成促進
公開日時 2003/05/15 23:00
日本イーライリリーは5月15日、骨粗しょう症治療薬「テリパラタイド」が骨梁、骨内膜外層の2ヵ所で骨単位数を増加させ、骨形成活動を誘導したと、米イーライリリー社の発表を伝えた。同薬で12~24ヵ月間の治療を受けた患者49人に対し骨生検したところ、1日20マイクログラムの投与で、これらの部分の骨の厚みが最大15%増加した。一方、別の試験では、重度の椎体骨折を持つ閉経後の女性に対し19ヵ月間投与した結果、プラセボ群と比較して新規椎体骨折発生が80%減少、中程度から重度の椎体骨折発生率が95%減少した。また、テリパラタイド1日20マイクログラムと、対照薬1日10mgを閉経後の骨粗しょう症患者に投与したところ、6ヵ月後の骨生検で、骨代謝開店を示す骨形態組織学的指標が、テリパラタイド群は有意に増加、対象薬群は有意に減少した。